<< vol.82 予感 区切り main 区切り vol.84 サヨナラ >>

スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

- 区切り 区切り - 区切り - 区切り

vol.83 サヨナラへの序奏

恭は抱きしめていた手を緩め、その手で私の右手を握り、無言のまま私を誘導して行った。

私の手を握り、ちょっと前を歩く恭。
その後姿から感じる雰囲気で私の心は緊張していた。


そして、近くの公園に着くと、小さな2人掛けのベンチに座った。
何も言わずただ前を向いているキミの横顔、やっぱり悲しい顔していた。
私の視線に気が付くと、恭は少し微笑んで、また前を向いてしまった。

「恭????」
「・・・うん。」

きっとマナミが関係している事だろうな。そんな事位わかるよ・・。

「ゴメン・・・・オレ達・・・・・・」
「マナミ?・・だよね」
「・・・あぁ。」

とてもとても、冷たい風が2人の間を通り抜けて。
それが、私達の体温と、そして私の心をも冷たく凍らせる感じがしていた。

「昨日の夜中・・・マナミが家に来て、約束守れって、またアイツ、カッター持って・・・」
「!!!!!!」
「アイツを追い詰めたオレにも責任あるし、それに赤ちゃん・・・。オレの子じゃないかもしれないけれど、あの時彼氏だったのはオレだから。」

--- コクン
ただうなずいて、恭の話を聞く事しかできなかった。

「アイツが入院している時・・・約束・・・したんだ。」
「やくそく?」
「あぁ・・ジョウダンだろって思っていたから守るつもりなかったけど、本気みたいだから。」
「う・・・ん。」
「今は言えないけど、いつか2人で一緒になれた時に話すよ。」

--- コクン
「恭が言える日が来たらでいいから。」
「・・・ありがとう。」


「今は、マナミの気が済むようにしたいと思ってる

 自分だけ、幸せになることは・・・できない・・。

 soraの事、側で守ってあげられなくて、ゴメン・・・」

 
その言葉の意味を頭で考える間もなく、一気に涙が溢れ出してきた。
涙でキミを困らせたくなくて、一生懸命に気付かれないように、気付かれないようにって
小さく深呼吸を繰り返していた。

きっと、私がワガママ言って『イヤだ!』その言葉を言うだけでキミは私の側に居てくれる事はわかっていた。
それじゃぁ、マナミと同じだよね?

でも、そんな事したくないよ。
キミを困らせたくないよ。
少しでも、少しでもキミの気持ちが軽くなるなら、私のことはいいんだ。


『自分だけ幸せになれない』


その気持ちは痛いほどわかるから。
恭はマナミの元彼だから、もっともっと責任を感じているってわかっているよ。

もし、私が恭の立場なら、同じようにしたかもしれない。
それは・・・理解しあえている相手だからこそ、言わなくても信じてくれる本当の気持ちをわかってくれると思っての事だよね?
きっと、その役目が今は私。
だから、私がガマンすればいいだけの事だもん。

恭だって、好きで選んだ道じゃない、だから私も同じ罪を背負うから。

だから・・・もう泣かないで。
私は大丈夫だから。

だから、私の返事は


「恭、別れよう・・・」


私の精一杯の気持ちだった。
本当は別れたいわけないよ・・・。
キミを愛してるから。

■人気blogランキングへ
■恋愛ランQへ

love*Diary vol.81〜85 区切り 14:47 区切り comments(0) 区切り trackbacks(2) 区切り

スポンサーサイト

- 区切り 14:47 区切り - 区切り - 区切り

Comment

Submit Comment









Trackback URL

http://dolphin-love.jugem.jp/trackback/87

Trackback

赤ちゃん本舗
赤ちゃん本舗は赤ちゃんのためのお店です。

赤ちゃん本舗 区切り 2007/06/17 7:50 PM

元彼との復縁方法
元彼とよりを戻す方法を教えます。

恋愛成功プロジェクト 区切り 2007/06/17 5:10 PM